何を行っても車に乗ろうとするお年寄り。話は聞かなくなってるし少し強く言えばもうケンカ腰だから困ったものです。
こうなったら、少し過激ですが物理的に車が動かない状態にするしかありません。
ここでは、(比較的)手軽にできる「車を動かなくする方法」をいくつか紹介します。
鍵を隠す
誰もが思いつく、最も手軽な方法ですね。
どこにやったのか聞かれても「知らない。またなくしたんじゃないの?」で通せますからね。
で、どこに隠すかが問題です。合鍵も含めて、絶対に探されないような場所に隠すことが大事です。
一番は貸金庫やコインロッカーを借りてそこに保管することでしょう。
どうしても家の中に隠したい…という人はできるだけ見つからない場所を探さないといけません。
例えば辞書型金庫のような、できるだけ自宅に馴染むカモフラージュ金庫があれば良いですね。他にも庭の石型金庫なんてのもあります。近所のホームセンター等で探してみると良いでしょう。
↑辞書型金庫(クリックでamazon販売ページへ飛びます)
出張鍵屋さんを呼ばれないようにタウンページ等の電話帳も隠すのもアリですがそこまで考えると電話機ごと隠さないといけないですね…。
でも認知症が進行すると「疑い深くなる」という症状も出てきますから険悪になる可能性もありますのでそこは注意。
バッテリーを抜く・バッテリー上がりにする
最もわかりやすいのが車からバッテリーを本体ごと抜く方法。
取り外しには工具が必要です。スパナかモンキーレンチを一つ準備しておきましょう。
外す時は必ずマイナス(黒・カバーがついてない方)から先に外しましょう。手順を守らないと引火や感電の危険があります。
この方法は手軽ですが誰でも思いつく上に車が動かなくなったらまず疑う部分でもあります。少し機械に強い人なら自力で直されてしまう可能性もあるのがデメリットですね。なので機械に弱い人にしか通じないかも・・・?
バッテリー上がりにする方法もあります。車のキーをONのところまで回しておき(エンジン始動の一つ手前)、バッテリーが切れるまで放置しておきます。ライトやエアコンを付けっぱなしにしておけば時間短縮になります。
この方法も充電してしまえば動いてしまうのですけども。
頻繁にバッテリー上がりにすればそのうちバッテリーも寿命が来て交換が必要になります。その先、バッテリーを交換してあげるのか車を処分するかどうかというのはあなたの判断ということになるかもしれませんね。
ヒューズを抜く
車種にもよりますがヒューズを抜く方が簡単な場合もあります。バッテリーよりもバレにくいというメリットもあります。
ですが、機械や電気にあまり詳しくないという人は苦戦するかもしれません。
方法としてはヒューズボックスを見つけて、その中からエンジンがかからなくなるようにヒューズを抜くだけです。言うのは簡単ですけどね…。
車の始動に関係するヒューズは大体エンジンルーム内のヒューズボックスにあるのでそこまでたどり着くのが一苦労だからです。
ヒューズの場所は車の説明書に書いてありますのですぐに分かるでしょう。もし説明書がない場合は「車種名 ヒューズボックス 場所」などで検索してみてください。
↑こんな感じで説明書に載ってます。これは私の車の場合なのですがきっと4番のヒューズを外せば大丈夫な…はず…?
ヒューズを取り外す場合は手で抜けないこともないのですが苦戦するかもしれません。ヒューズクリップという小さな工具が車に備えられてる場合もありますのでまずはそちらを探してみるのも良いでしょう。なければラジオペンチでも構いません。
ヒューズを外した後は必ずエンジンがかからなくなることを確認して下さい。
この方法はヒューズを抜く場所さえ分かってしまえば簡単かつバレにくいのでヒューズを見つけるという最初のハードルさえ越えてしまえばかなり楽で有効な方法です。
最後に
いろいろ書きましたが、家庭の環境により事情は様々なので方法はあなたが決定しなければいけません。
免許を認識しないと車が動かない仕組みでもあれば良いんですけどね…。そうなれば免許を返納させて全て解決なのですが。
ですが「物理的に車を動かなくする方法」は意外と有効だったりします。
動かなくなる→修理に出す→それまではタクシーやバスなどを使わせる→タクシーが楽だと気付く→運転やめた!という流れになることも実際にあるようです。一度試してみる価値はありそうです。
言うまでもありませんが、一番確実なのは車を処分する事です。
ですが近所に親戚や家族が住んでいる場合、そこまで行って無断で車を運転していくケースもあります。徒歩圏内に身内がいる場合、鍵の管理は厳重にしておくよう周知徹底をしておきましょう。