自分の運転を録画してくれるドライブレコーダー。間違いなく装着しておいた方が良いです。事故があった時などに重要な証拠として活躍します。また、ネットにもドライブレコーダーで録画された危険運転の様子が多数アップされ話題になったりしています。
高齢者が運転する車にドライブレコーダーを取り付けようか悩んでいる方も多いと思います。ここではドライブレコーダーに求める機能や選ぶ基準を紹介していきます。
目次
目的
高齢者の車に取り付ける目的としては、事故時の証拠というよりは、「自分の運転の危なさを客観的に見てもらう」という意味合いの方が強いでしょう。事故時の証拠として提出してもおそらくこちらが不利な証拠が出て来る事の方が多いと思うので…。
なので、高齢者に車の運転をやめるよう説得する際の材料として利用する事をおすすめします。
もちろん、煽り運転をされた際の証拠としても使えるので無いよりは確実にあった方が良いです。
どんな機能が必要?
GPS機能
車の位置情報や時間を知るために必要です。これによりどんなルートを通ってどれくらいスピードを出していたかを記録することができます。
解像度・フレームレート
最近は「解像度:フルHD・フレームレート:30fps」が主流になりつつあります。解像度が1920×1080(地デジより細かい画質)で、30fpsは1秒間に30コマの映像を記録できるという意味です。
解像度はフルHDでなくても1280×720でも大丈夫です。フレームレートは30fps前後はないと厳しいので25~30fps以上を選びましょう。
安全支援機能
レコーダーも日々進歩しており、撮った映像から現在の状況を把握し、その時に応じた警告を発する機種もあります。
速度標識から制限速度を判断してそれをオーバーすると警告を出したり車線から外れたりすると警告、など。
映像から判断するのでまだ不完全は部分はありますのでなくてもいい機能と言えますが認知能力の衰えているお年寄りにはあった方が良い機能です。もちろんオフにすることも可能です。
エンジン連動
エンジンのON/OFFで自動的にレコーダーの録画を開始するタイプです。高齢者がいちいち「録画開始ボタンを押す」なんてやってられませんからね。
録画可能時間
長ければ長い程良いですが5時間もあれば危ない運転をしている証拠を掴むのに十分でしょう。逆に5時間も問題ない運転が出来ていたならまだ車の運転は大丈夫なのかもしれません…。
後ろにも設置すべきか
後ろの方まで録画するために、またはバックする時のサポートとして後方撮影用のドライブレコーダーを取り付ける方もいるようです。
周囲の状況がより詳しくわかるようになるので後から状況を分析するのには役立ちますね。
煽り運転された際の証拠としても効果を発揮します。最近では暴行罪の証拠として有効なケースもあったようです。
おすすめドライブレコーダー
これらの条件を満たすドライブレコーダーはとても多いので全ては紹介できませんので売れ筋順に紹介していきます。
ドラレコ部門で価格.com売れ筋1位、amazon売れ筋3位(2018年8月時点)。
画質は言うまでもなく、必要な機能はだいたい揃っています。
ただSDカードが32GBまでしか使えず、何日間も保存できないので有事の際はすぐさま録画をPC等に保存しとくなどの配慮は必要です。
価格もやや高め。
ユピテル WD300
ユピテルはさきほどのコムテックと並んでドライブレコーダー売り上げ上位のメーカーです。
こちらも長時間録画には不向きなのが唯一の欠点でしょうか。
パパゴ GoSafe 30G GS30G-32G
長時間録画おすすめならコレ。レビューも総じて高評価で、価格に見合った性能と言えるでしょう。
格安ドライブレコーダー
5,000円以下で購入できる格安ドラレコも決して悪くありません。こだわり派の人には満足できない部分もあるかもしれませんが何を買えばいいかわからない人はこういった安めのドラレコをまず使ってみて、足りない機能や欲しい機能を把握して有名メーカーのドラレコに移るという選択肢も悪くありません。
amazon、楽天、Yahoo!ショッピング、それぞれ異なるドライブレコーダーです。どのドラレコも入門用として最適で魅力的。
レンタルできる?
場所によっては警察署がドライブレコーダーをレンタルしてくれる都道府県もあるようです。
鹿児島県では65歳以上でドライブレコーダーの無料レンタルが受けられます。レコーダーの映像を元にして講習を受けることで安全運転に対する意識を高めようとしています。
また、福井県では75歳以上を対象にドライブレコーダーを使用した個別運転指導を実施。多くの高齢者に自分の運転の危険な部分を気付かせる事に成功しています。
まだこれらを実施している所は少ないですが、今後効果が認められた場合は取り入れる県も増えてくるでしょう。お住いの県警察の情報をチェックしてみましょう。
またレンタルする業者もごくわずかですがありますし、ドライブレコーダー付きレンタカーを手配するという手もあります。使える物はどんどん使っていきましょう。
まとめ
ドライブレコーダーは高齢者自身の運転の問題点を気付かせるために活用する。気付いた後どうするかは家族の話し合いと説得次第です。
しかし明らかに運転がおかしいのにそれすら認めようとしない。そんな場合は残念ですが強硬手段になりそうです。。。