高齢者の自家用車以外の移動手段はバスやタクシーの他に「シニアカー」もあります(”セニアカー”という名称はスズキの商標です)。
免許は必要?
シニアカーは道路交通法上では「歩行者」に分類されます。よって免許は必要ありません。
手続きは必要?
車に乗らなくなった高齢者の足としてはなかなかのパフォーマンスを発揮してくれますが入手方法に悩む人も多いでしょう。
レンタルの場合
シニアカーを利用したい人が「要介護」もしくは「要支援」(介護認定度2~5)と認定された場合、レンタルする場合に介護保険が適用され、1割負担になりますので月2,000円程度でレンタル可能となります。
介護保険が適用できない場合、レンタルしようと思ったら10倍の金額(20,000円以上)を毎月支払わなければいけないのであまり現実的ではありません。
購入する場合
レンタルはやめとこう…となったら残る選択肢は購入ということになります。
新品だと安くても10万円は超えます。中古なら安い車両は存在しますが安全・安心を考えるとやはり10万円程度は見積もっておいた方が良いでしょう。
また、購入した場合はバッテリー交換などメンテナンスも費用が発生します。必要経費として割り切りましょう。
そして万が一シニアカーで事故を起こした場合に備えて保険が必要になります。家族の誰かの自動車保険にシニアカーを含める条件や特約を付ける必要があるでしょう。ご自身の保険会社の担当の方に問い合わせしてみましょう。
シニアカーに乗る前に
当たり前の話ですが、乗る本人が運転できなければ話になりません。
正しく運転できるか、自宅周囲の交通事情は安全かなど乗り越えるハードルはいくつか存在するのも事実です。
シニアカーを入手する前に本人に試乗させてみたり、移動範囲の下調べはしておいた方が無難でしょう。